2006年3月27日 (月)

流行の兆し?・エヴァンゲリオン

 TV放映10周年を迎え、『新世紀エヴァンゲリオン』が再び注目されつつあるようだ。

僕も、10年前に『エヴァンゲリオン』を観て、大きな衝撃を受けたものだ。

古今東西で作られた様々な作品のペーソスを織り交ぜ、なおかつ素晴しい映像と深く掘り下げた人間の内面を突きつける作品だった。

この作品が発表された後に作られた作品で、大きな影響を受けたと思われるものも少なくない。

使徒」「死海文書」「ロンギヌスの槍」など、今まで聴きなれない数々の用語が飛び出し、作品の難解さに、まるで学術書のような「研究本」までが多数出版された異例の作品だった。

そして、現在も尚、多くのファンを保有し、ゲームソフトからパチンコ台まで様々なメディアで関連商品が発売されている。

しかし、僕にとって当初の衝撃は、膨大な情報量と、抽象的な精神世界の表現の多用とにより、物語中盤過ぎで費えてしまった。

従って、全ての謎が説明されたか、ラストがキチンと終了したものだったか、そしてどう言う意味だったのか、今ひとつ良く憶えていない。

果たして今回、エヴァは、真にインパクトある終わり方が出来るのだろうか。

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2006年3月23日 (木)

蟲師・終了

 先日、『蟲師』が終了した。

残念である。

深夜から早朝に掛けて放映された時間の都合上、僕は、時折観る程度だった。

郷愁を誘うほどの綺麗な映像と、それに見事に合った透明感のある雰囲気を醸し出す素晴しく澄んだ音楽。

そして、それらが描き出す、ゆったりとした古来日本の自然の中で、人々は、自然の精霊のような存在である『蟲』と共に生きていた。

蟲師』とは、『蟲』と人間とが共存する為の関係を掛け持つ存在である。

彼らは、時には蟲をなだめ、時には人間をいさめる。

決して、ハッピーエンドとは言えない結末があったとしても、不思議と見終わった後に、不快感は感じない、むしろ、爽快感すら感じる事があった。

そういう所が好きだった。

蟲師 其ノ壱 DVD 蟲師 其ノ壱

販売元:エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ
発売日:2006/01/25
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2006年3月10日 (金)

アイアン・ジャイアント

アイアン・ジャイアント スペシャル・エディション DVD アイアン・ジャイアント スペシャル・エディション

販売元:ワーナー・ホーム・ビデオ
発売日:2004/09/10
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 話の展開が分かっていながら、つい涙してしまう。

宇宙から来た未知の存在と、偶然それを見つけた少年が、友達になるが、世間からの迫害を受けながらも、必死に彼を守り、友情を育んで行く・・・。

大筋で語ると、いささか使い古された感があるストーリーである。

そして実際、ほぼその通りに話は進行して行くのだが、何故か吸いこまれるように見入ってしまう。

その理由が、無邪気に鉄くずにかぶりつき、「僕、スーパーマンになる!」と屈託無く叫ぶ一方で、兵器として創られた自らの存在に気付き、苦悩するジャイアントの姿の所為なのか、または、未知の存在に対しての人間の業が描かれているからなのかは、正直分からない。

分からないながらも、クライマックスに向けてどんどんエスカレートして行く展開に、そんなコトしたら、ジャイアントが怒るだろ、とか、身体を張って止めるんだろお、ああぁ!やっぱり!などど思いながらも、つい引き込まれて見てしまうのだ。

オリジナル版では、各々の登場人物の声をハリウッドの豪華な面々が担当しているが、僕としては、吹き替え版の進藤一宏と井上和彦とのコミカルなやり取りがとても好きである。

その他、ロボット関連作品は、こちらへ

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2006年3月 8日 (水)

言葉をくれた作品・マスターキートン

マスターキートン File13 DVD マスターキートン File13

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発売日:2000/06/21
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「自分を虫ケラだと思って、そこから這い上がろうとする奴は、虫ケラとは言わない!」

「それは人間だ。」

かつて、SAS(英国特殊空挺部隊)というエリート部隊に身を置きながら、今や落ちぶれ、麻薬シンジケートに街中を追われる身になっても尚、戦い続ける男、ジェームズ・ウルフの言葉が、僕の胸を大きく揺さぶる。

そんな登場人物たちの、咽喉の奥から搾り出すように吐いた台詞を、濃密に詰めた作品が『MASTER KEATON』(浦沢直樹)である。

オムニバス形式で語られる様々な物語は、甘いラブストーリーから骨太のハードボイルド、そして涙を誘うドラマから心凍て付くホラーまで全てのジャンルを網羅している。

ここまで広いカテゴリーを持ちながら、全体の話が支離滅裂とならないのは、その根底をヒューマニズムが、しっかりと支えているからであろう。

そうした物語が、一見すると何だか頼りないが、実は、サバイバルの専門家で、今まで数多くの修羅場を潜り抜けた主人公(平賀=キートン・太一)と作者の深い造けいとによって紡がれて行くのだ。

前出の台詞を引用させてもらった「狩人の季節」以外にも、一級のサスペンスである「RED MOON」や、人間のあるべき生き方を示唆する「穏やかな死」、少年時代の一幕を描いた「長く暑い日」など、あまたの素晴しい話があり、その枚挙に暇がない。

何度観ても、新しい発見をくれる作品である。

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2006年3月 7日 (火)

風の谷のナウシカ

風の谷のナウシカ 風の谷のナウシカ

販売元:ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
発売日:2003/11/19
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 先日、久々に『風の谷のナウシカ』を観た。

金曜ロードショーで放映された事を知り、何だか無性に観たくなったのである。

未だに僕は、この作品を超えた感動をくれる映画に出会った事がない。

もちろん、胸を張って言えるほどの映画好きでも、その多くの本数を観た訳ではない。

しかし、物心ついてからの数十年、不幸にもこれ以上感動する映画を観た事がないのである。

そして何度観ても、クライマックスのある一点のシーンで涙してしまう。

「あぁっ、あの設定はこう繋がるのか」とか「あの台詞はこういう意味だったのか」などと、物語の全てがその一点に向かって加速し、集約されて行く。

まだ少年だったあの頃、真夏の暑い日に、虫眼鏡で紙片に焦点を当てると、それがジリジリ燃え上がった様に、僕の心もまた、激しく燃え上がるのだ。

郷愁と言う甘い感傷を抜きにしても、僕にとって最も思い入れ深い作品である事は、間違いない。

その他宮崎監督作品は、こちら

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