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2006年3月19日 (日)

今野 敏・吉川英治新人文学賞受賞

隠蔽捜査 Book 隠蔽捜査

著者:今野 敏
販売元:新潮社
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 第27回吉川英治新人文学賞に、今野 敏の『隠蔽捜査』(新潮社)が決まった、と言うニュースを先ほど、新聞のコラムで読んだ。

今野 敏と言えば、ハードボイルドから、サスペンス、SFまで、多彩なジャンルの作品を執筆している作家だが、僕にとっては、『慎治』(双葉社)が、最も思い出深い作品である。

その物語は、学校や家で行き場を失くした少年が、ふとした事で風変わりな教師と出会い、自分を強く変えてゆく-と言う、云わば良くある少年の成長記なのだが、その設定が、かなり変わっている。

何せ、彼に影響を与える教師が、ガンダムマニアで、物語の始めから歴代ガンダムアニメの話の内容説明が約1ページに渡って延々と続いたり、ガンプラの話が出たり、武術の話になったり、エアガンの話が出てきたり、そしてついには、物語のクライマックスで、トラブルの後始末をサバイバル・ゲームの決着によって決めたりする話なのだから、もの凄い。

また、主人公の少年の名前である「慎治」も、『新世紀エヴァンゲリオン』の主人公である「シンジ」という少年の名前から由来するのかも知れない。

読んだ当時は、かなりの衝撃を受けた事を憶えている。

おそらく、一般的な少年の成長記では、少年の転機を与える機会が、野球やサッカー、または、ラグビーなどのスポーツであり、もし何かトラブルがあったとしても、相手との話し合いで解決したり、中には試合で決めたりする事があるかも知れない。

それが、たまたま『慎治』では、ガンダムであったり、サバイバル・ゲームであったりするのだろう。

そんなオリジナリティ溢れる設定が、僕の中で、異色の光を放ち続けるのだ。

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